毎日頑張っているのに、疲れが取れない。
「これだけ終わらせよう。」
そんな小さな積み重ねが、気づけば自分を休める時間を遠ざけているのかもしれません。
東洋医学の視点も交えながら、「休むこと」について考えてみました。
夕方。
やっと一息つけると思ったら、スマホに通知が届く。
「これだけ返信してしまおう。」
返信が終わると、今度は洗濯物が目に入る。
「これだけ片付けてしまおう。」
そのあとは夕食の準備。
食べ終われば、お皿を洗って、お風呂に入って…。
そんなふうに過ごしていると、一日はあっという間に終わってしまいます。
「今日も休めなかったな。」
そんな日、ありませんか。
疲れていることには気づいているんです。
でも、
「これだけ終わらせよう。」
「これだけ片付けよう。」
「これだけ返信してしまおう。」
そんな「これだけ」が少しずつ積み重なっていきます。
一つひとつは小さなこと。
だから、「休めなかった」と気づく頃には、もう夜になっています。
私は歯科医院で患者さんとお話ししていても、
「最近、疲れが取れなくて。」
そんな言葉を耳にすることがあります。
でも、お話を聞いていると、皆さん本当によく頑張っています。
仕事のこと。
家族のこと。
誰かのために動いているうちに、自分のことはいつも後回し。
休む時間がないというより、
休む前に、やることが見つかってしまう。
そんな毎日なのかもしれません。
東洋医学では、疲れは「気」が不足している状態として考えることがあります。
「気」と聞くと少し難しく感じるかもしれませんが、体を動かしたり、心を元気に保ったりするためのエネルギーのようなものです。
疲れが続くと、「もう少し休んでね」という体からのサインが、眠気やだるさとして現れることもあります。
体はずっと頑張り続けることはできません。
だから、ときどき立ち止まってほしい。
そんな小さなメッセージを、私たちに送り続けているのです。
もちろん、やることがなくなる日はありません。
だから、「全部終わったら休もう」と思っていると、「全部終わる日」は、なかなか来ないのかもしれません。
ほんの五分でも。
温かいお茶を飲む時間でも。
窓を開けて風を感じる時間でも。
それは、体にとって大切な「休む時間」です。
毎日たくさん頑張っている自分に、
「今日はここまででいいよ。」
そう声をかけてあげる時間も、養生の一つなのだと思います。
あなたは、最後に「ちゃんと休んだ」と思えたのは、いつですか。


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