蚊に刺されるのは、むしろこれから? 秋の蚊とメディカルアロマ

香りの小径

「もう8月も終わりに近いし、虫よけもそろそろしまっていいかな」

……と思っていませんか?

でも、ちょっと待って。

真夏の暑さが少しやわらいでくるこれからの季節、実はまだまだ蚊には注意が必要です。

私たちが「少し過ごしやすくなった」と感じるころは、蚊にとっても活動しやすい時期。

暦ではそろそろ「処暑」。

暑さがおさまり始めるころですが、虫よけをしまうには、まだ少し早いようです。

今回は、秋口の蚊の話から、私が勉強しているメディカルアロマまで、少し掘り下げてみたいと思います。

蚊は暑ければ暑いほど元気……ではない?

「夏=蚊」というイメージがありますよね。

でも蚊も、気温が高ければ高いほど活発になるわけではありません。

猛暑の炎天下では活動が鈍り、少し気温が下がる朝夕や、厳しい暑さがやわらいでくるころに活動しやすくなることがあります。

夏の終わりは、人間だけでなく虫たちにとっても季節の変わり目。

蚊に刺されて季節を感じるのは、あまりうれしくありませんけれど(笑)。

蚊が嫌がる香りは?

メディカルアロマでは、「虫よけにはこの精油」と植物の名前だけでなく、どんな芳香分子が含まれているのかにも注目します。

蚊対策でよく使われる精油をまとめてみると、こんな感じです。

精油注目したい芳香成分香りの特徴
ユーカリ・レモンシトロネラールレモンのような爽やかな香り
レモングラスゲラニアール、ネラールシャープで力強いレモン調
シトロネラ・ジャワシトロネラール、ゲラニオールなど爽やかで少し甘さのある香り
ゼラニウム・エジプトシトロネロール、ゲラニオールなど華やかなフローラル調

こうして見ると、違う植物なのに、似た芳香分子を持っていることが分かります。

「ユーカリ・レモンだから蚊が嫌う」のではなく、その植物が持っている芳香分子に注目して精油を選ぶ

ここが、メディカルアロマを勉強していて面白いところです。

では、虫よけの香りを作ってみましょう

せっかくなので、家にある精油を組み合わせて虫よけの香りを作ってみます。

今回は、ユーカリ・レモンを中心に、レモングラスとゼラニウム・エジプトを合わせるブレンドにしました。

虫よけアロマスプレー 50ml

精油

  • ユーカリ・レモン 6滴
  • レモングラス 2滴
  • ゼラニウム・エジプト 2滴

基材

  • 無水エタノール 5ml
  • 精製水 45ml

作り方

スプレー容器に無水エタノールを入れ、精油を加えてよく混ぜます。

そこへ精製水を加え、さらによく振ったらできあがり。

使う前にも、その都度よく振ってから使います。

ユーカリ・レモンを主体にしていますが、レモングラスだけでは少しシャープに感じる香りに、ゼラニウムを少し加えることで、私は使いやすい香りになると思います。

虫よけも、毎日使うなら「蚊が嫌がる」だけではなく、自分が心地よいと思える香りにしたいですよね。

香りを変えてみるなら

もう少しレモン調の爽やかな香りが好きなら、

ユーカリ・レモン 4滴+レモングラス4滴+ゼラニウム・エジプト2滴

という組み合わせも。

華やかな香りが好きなら、レモングラスを減らしてゼラニウムを少し増やすなど、自分が使いやすい香りに調整することもできます。

ただし、精油は植物の芳香成分を高濃度に含んでいます。

特にユーカリ・レモンやレモングラスなどは皮膚刺激にも注意したい精油です。肌に使用する場合は適切に希釈し、異常を感じたら使用を中止します。

また、手作りのアロマスプレーは、DEETやイカリジンを有効成分とする承認された虫よけ剤とは異なります。

それでも刺されてしまったら?

虫よけをしていても、

「あっ、刺された!」

ということはあります。

そんなとき、まずは患部を清潔にして冷やします。

そして、なるべく掻かないこと。

刺された後に気になるアロマ

ラベンダー・アングスティフォリア:虫刺され後の抗炎症作用などについて研究されている精油です。

ペパーミント:主成分のメントールによる清涼感があり、かゆみに対する利用についても研究されています。

ティートゥリー:抗菌作用で知られる精油です。

さらに、植物の香りをもっと穏やかな形で取り入れたいときには、**アロマウォーター(ハーブウォーター・芳香蒸留水)**という選択肢もあります。

精油とは芳香成分の種類や濃度が異なるので、同じように考えるものではありません。

「効きそうだから濃くする」のではなく、

今の肌には、どんなケアが必要?

と考えて選ぶ。

これも、私がメディカルアロマを学んでいて大切だなと思うところです。

植物由来のものでも肌に合わないことはあります。初めて使うものは少量から試し、異常があれば使用を中止します。

虫よけをしまうのは、もう少し先

二十四節気では「処暑」。

厳しかった暑さが、少しずつおさまっていくころです。

とはいえ、まだまだ暑い。

「どこが秋なの?」

と思うような日もあります。

それでも、朝夕の空気が少し変わったり、日が短くなったり、聞こえてくる虫の声が変わったり。

人間がカレンダーを見なくても、植物や虫たちは少しずつ次の季節へ動いています。

そして蚊も、そのひとつ。

「最近また蚊に刺されるな」

そんなあまりうれしくない出来事も、実は夏から秋へ季節が動いているサインなのかもしれません。

今年は虫よけスプレーをしまう前に、もう少しだけ。

植物の香りを楽しみながら、夏から秋へ移っていく時間を過ごしてみようと思います。

秋は少しずつやってくる。でも、蚊の季節はもう少し続きそうです。

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