食材図鑑 No.13「大豆」

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大豆|いつもの食卓にある大豆を、薬膳の視点から

豆腐、納豆、味噌、きな粉。

毎日の食卓を見渡してみると、私たちはいろいろな形で大豆を食べています。

あまりにも身近なので、「今日は大豆を食べよう」と意識することは、あまりないかもしれませんね。

でも薬膳の視点から見てみると、大豆にもきちんと性質や働きがあります。

煮豆だけではない、身近な大豆。

今日は少しだけ、薬膳の視点から見てみましょう。

大豆の五性・五味・帰経

大豆は薬膳では、

五性:平
五味:甘
帰経:脾・胃・大腸

とされています。

収穫時期は
薬膳では種子の部分を用います。

「平」は、体を温めるほうにも冷ますほうにも大きく偏らない性質です。

五味の「甘」は、砂糖のような甘さだけを意味するものではありません。

薬膳では、体を補ったり、緊張をゆるめたりする性質と関わる味として考えられています。

大豆は、日々の食事の中に取り入れやすい食材のひとつといえそうです。

薬膳で考える大豆の働き

大豆の働きとして、薬膳では、

健脾利尿(けんぴりにょう)
益胃潤燥(えきいじゅんそう)

とされています。

「健脾」とは、薬膳で食べたものを消化し、必要なものを体に取り込む働きに関わる「脾」を健やかにするという考え方。

「利尿」は、体の余分な水分を外へ出すこと。

「益胃潤燥」は、胃を補いながら乾燥を潤すという考え方です。

難しい言葉が並びますが、

食べたものをきちんと受け取り、水分とのバランスを整える。

そんなイメージで捉えると、少し分かりやすくなります。

大豆は、いろいろな姿で食卓へ

大豆のおもしろいところは、そのまま食べるだけではないこと。

煮豆はもちろん、

豆腐、納豆、味噌、醤油、きな粉、豆乳、油揚げ、高野豆腐など。

姿を変えながら、私たちの食卓に登場します。

「大豆を食べなくちゃ」と考えなくても、お味噌汁に豆腐を入れたり、朝ごはんに納豆を添えたり。

すでに普段の食事の中で、自然に大豆を取り入れている方も多いのではないでしょうか。

豆腐については、食材図鑑でも薬膳の視点からご紹介しています。

高野豆腐も、ちょっと違う食べ方で

高野豆腐というと、私はやっぱり煮物を思い浮かべます。

でも、せっかくならいつもと違う食べ方も試してみたい。

そこで今度、戻した高野豆腐を細かくして、**ひき肉のように使った「キーマ風」**を作ってみることにしました。

本当においしくできるのかは、まだわかりません(笑)。

実際に作って食べてみて、

「おいしいから、また作ろう」

と思えたら、ゆるり薬膳部のレシピとしてご紹介します。

体によさそうだから採用、ではなく、ちゃんとおいしいこと。

これも、ゆるり薬膳部では大切にしていきたいと思っています。

🥕 栄養のことも少しだけ

大豆は、植物性のたんぱく質を含む食材です。

そのほか、食物繊維やカリウム、カルシウム、鉄なども含まれています。

また、大豆に含まれる成分として、大豆イソフラボンもよく知られています。

一つの食材だけで健康を考えるのではなく、野菜や魚、肉、穀類など、いろいろな食品と組み合わせながら取り入れていきたいですね。

大豆は、たくさん食べればいい?

体によいと聞くと、

「それなら、たくさん食べたほうがいいのかな?」

と思ってしまいますが、そうとも限りません。

今回参考にした薬膳素材辞典にも、大豆は消化しにくいため、食べすぎに注意するという記載があります。

特に、お腹が張りやすかったり、食べたあとに重さを感じたりするときは、量を控えめにしてみるのも一つです。

ここでも大切にしたいのは、

食べる量ではなく、消化できる量。

「体によい食材だから」と無理に増やすのではなく、自分のお腹の具合を見ながら楽しんでみましょう。

今日の食卓で、一つだけ

大豆を取り入れるために、特別な料理を作らなくても大丈夫です。

お味噌汁に豆腐を入れる。

納豆を一品添える。

きな粉を少し使ってみる。

そして、ときには高野豆腐を煮物ではない料理にしてみる。

身近な食材だからこそ、いろいろな楽しみ方ができそうです。

体にいいから食べるのではなく、
おいしいから、また作ろう。

そんな大豆との付き合い方もいいですね。

今日の食卓で、一つだけ試してみませんか?🌿


参考文献
辰巳洋 主編『改訂新版 薬膳素材辞典―健康に役立つ食薬の知識』源草社

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