「立秋」と聞くと、毎年思います。
「まだ暑いのに秋?」
外へ出れば、照りつける日差し。
汗も止まらないし、冷たい飲み物が恋しくなる毎日です。
とても「秋が来た」とは思えません。
それでも、昔の人はこの日を「立秋」と呼びました。
立秋は、二十四節気の一つ。暦の上では、この日から秋が始まります。
私は、そのことがずっと不思議でした。
「そろそろ準備を始めませんか?」
でも、あるとき、こんなふうに考えるようになりました。
立秋は「今日から秋です」という日ではなく、
「そろそろ秋を迎える準備を始めませんか?」
という、昔の人からのやさしい合図なのかもしれません。
そう思ったとき、立秋が少し違って見えてきました。
不調が出てからではなく、その前に整える知恵。
それが、立秋という節目に込められた養生の考え方なのかもしれません。
私は毎年9月になると、なんとなく疲れが抜けないことがありました。
「夏の疲れかな」と思っていましたが、もしかしたらその頃には、体はもっと前から「少し休ませてほしい」とサインを送っていたのかもしれません。
だから今は、立秋を「秋の始まり」ではなく、体を整え始めるきっかけの日として過ごしてみたいと思っています。
今年の立秋は、こんなことから。
立秋だからといって、急に何かを変える必要はありません。
私が意識したいのは、本当に小さなことです。
「冷たい飲み物が続いていなかったかな。」
「胃腸は疲れていないかな。」
「夜更かしが増えていないかな。」
そんなふうに、自分の体にそっと問いかけてみる。
その小さな問いかけが、秋を迎える準備の始まりになるような気がしています。
季節は、急には変わらない。
季節は、ある日突然変わるわけではありません。
夏から秋へ。
少しずつ巡りながら、次の季節へ向かっていきます。
だから私たちの体も、季節が変わってから慌てて整えるのではなく、少し早めに準備を始めればいい。
立秋は、そのきっかけを教えてくれる日なのかもしれません。
🌿 今日の小さな養生
立秋だからと気負わなくても大丈夫。
今日はひとつだけ、自分の体に聞いてみませんか。
「今、少し疲れていない?」
その小さな問いかけが、秋を心地よく迎えるための最初の一歩になるのかもしれません。


コメント